FT4

独自の測定原理で粉体の流動性を評価

少量サンプルにも対応した粉体流動性分析装置。独自の測定原理で、粉体の流動性評価のデータ蓄積や標準化も容易です。

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概要

パウダーレオメーターFT4とは、粉体サンプルの状態を、そのままの状態で測定することができます。せん断力や壁面摩擦など測定項目が豊富で、粉体 の流動性評価を再現性よく数値化。まったく新しい測定原理を使った唯一のシステムとして業界内でも高い評価を得ています。主な特長は以下の通り

  • 10mLのサンプルから複数のせん断・壁面摩擦試験が可能
  • 測定前のコンディショニングサイクルによる再現性の良い測定
  • 多彩な流動性測定を1台で実現
  • 実際の製造環境を再現する動的試験が可能
  • 保管状態を再現した評価が可能

動作

回転式ブレードによる流動性測定法

粉体中をブレード(回転翼)が、らせん状に回転することで得られる「回転トルク」と「垂直荷重」を同時に測定することで、高感度で再現性の高い流動性情報が直感的に得ることができます。

安定性試験(動的流動性試験)

粉体を静置した状態から、流動させた場合の粉体特性を評価します。コンディショニングした粉体に対して下向き試験を実施するのに必要なトータルエネ ルギー量を求め、最も安定したデータをBFE(Basic Flowability Energy)と呼びます。また、この試験で得られる安定性の指標をSI(Stability Index)として求めます。SIが1に近いほど流動性が安定していると言えます。

また、コンディショニングした粉体に対して上向きに試験をするとき、粉体層を流動させるのに必要なエネルギー値を粉体重量で除した値をSE(Specific Energy)として求めます。

せん断試験

各垂直応力下でのせん断発生時に測定されるせん断応力をプロットしたものを破壊包絡線と呼び、破壊包絡線よりも強いせん断応力が加わることで粉体層 にすべりが発生します。破壊包絡線上で垂直応力が0のときのせん断応力粒子間の「付着力」として求めます。オプションの「せん断応力測定キット」を装着し て測定します。

仕様

ご利用のアプリケーションに対してどのレオメーターモデルを指定すれば適切か不明な場合は、詳細なアドバイスまたは試料テスト・評価レポートを得るためにマルバーンまでお問い合わせいただくことをお勧めします。

検討中のアプリケーションおよび関連したレオロジーテスト要件を理解することは、最適なレオメーターシステムを選ぶにあたって重要な要素になります。

測定部 垂直荷重:±50N(分解能:0.0015N) 回転トルク:±700mN・m(分解能:0.002mN・m) 垂直移動度:185mm 回転スピード:120rpm(最大) 軸スピード:30mm/sec
寸法 306mm × 306mm × 865mm
重量 30kg ※外観・仕様等については改良のため予告なしに変更することがあります。