Micromeritics TriStar II Plus

高スループットBET比表面積分析装置

  • 迅速な分析と真の並列動作により、ラボのスループットが向上
  • 確実性の高い精度で最高の意思決定とレポートの信頼性を確保
  • 世界中で、3秒に1回はTriStarによるBET比表面積測定が実行されるほどの信頼性
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概要

Micromeritics TriStar II Plusは、完全自動BET比表面積分析装置で、高精度、高速、高スループットで分析するために設計されています。

3ステーション設計により、研究アプリケーションに必要な精度、分解能、データ抽出能力を維持しながら、ルーチンの品質管理の速度と効率を向上させます。

TriStar II Plusは、汎用性の高い分析法でデータ抽出が高度なため、個々のアプリケーション要件に適合します。

機能

  1. 独自の分析マニホールド設計による高精度ガス管理。
  2. 3つ分析ポートは、互いに独立して同時に動作します。3回分のBET比表面積測定を20分未満で実行できます。スループットを向上させるために、4つのMicromeritics TriStarユニットを1台のコンピュータで操作できます。
  3. 専用のP0ポートを標準装備しており、飽和蒸気圧を連続で測定できます。飽和蒸気圧は、手動入力、連続測定、サンプル全体での収集が可能です。TriStar II Plusは、分析速度と精度を制御および微調整する柔軟性を備えています。
  4. 等温ジャケットにより、サンプルチューブと飽和蒸気圧(P0)チューブの全長にわたって熱プロファイルを一定に維持します。
  5. デュワー設計により、最大40時間連続的に温度を制御します。

アプリケーション

比表面積は焼結プロセスの速度論と生成物の特性を研究する上で重要なツールです。表面が粗い粒子や内部に細孔がある粒子は、一般に比表面積が大きくなります。したがって、比表面積は、他成分の粒子や周辺環境との反応に利用可能なサンプル表面の量を示します。

タイヤの摩耗寿命、トラクション、性能は、生産に使用されるカーボンブラックの比表面積に影響を受けます。医療用インプラントでは、人工骨の多孔性を制御することで本物の骨を模倣し、体に受容させて周りに組織を増殖させることを可能にします。

工業用吸着質の品質管理や分離プロセスの開発には、比表面積、総細孔容積、細孔径分布に関する知識が重要です。比表面積と細孔度の特性は吸着質の選択性に影響します。

触媒の活性表面積と細孔構造は生成速度に影響します。細孔径を制限することで、目的の大きさの分子のみが出入りするようになり、目的の生成物を主に生成する選択的触媒を生成できるようになります。

ナノチューブの比表面積とミクロ細孔度は、水素を貯蔵する材料の容量を予測するために使用されます。

自動車でのガソリン蒸気回収、塗装作業での溶剤回収、廃水管理での汚染管理に対応するためには、比表面積と細孔度を狭い範囲内で最適化する必要があります。

比表面積と細孔度は、未硬化セラミックの硬化と接着に加え、完成品の強度、質感、外観、密度に影響します。釉薬とガラスフリットの比表面積は、収縮、ひび割れ、はじきに影響します。

顔料やフィラーの比表面積は、光沢、質感、色、彩度、明るさ、固体含有量、フィルム接着特性に影響します。印刷メディアのコーティングの細孔度はオフセット印刷において重要で、気泡、インク吸収性、インク保持性に影響します。

コンポーネントの比表面積と細孔度を最適化することで、貯蔵容量とエネルギー生成が向上します。

細孔度は、地下水の水文学や石油探査において重要です。構造物が含むことができる液体の量と、それを抽出するために必要な労力に関係するためです。

比表面積と細孔度は、医薬品の精製、加工、混合、錠剤化、包装だけでなく、使用期限、溶解速度、バイオアベイラビリティにおいて大きな役割を果たしています。

仕様

圧力測定

Absolute
範囲:0~950 mmHg
分解能:0.05 mmHg以内
正確性: フルスケール直線性の0.1%以内: スパンの±0.1%未満
Relative
P/P0範囲: 0~1.0 P/P0
分解能:10-4未満

解析項目

Specific Surface Area
0.01 m2/g~(窒素ユニット)
0.001 m2/g~(クリプトンユニット)
Total Surface Area
0.1 m2~(窒素ユニット)
0.01 m2~(クリプトンユニット)
Pore Volume 4 × 10-6 cm³/g~
Dewar Duration
最大40時間
Gas Consumption
ポートあたり最大300 cm³ (STP)

吸着ガス

Nitrogen Unit
窒素やアルゴン、二酸化炭素などの非腐食性ガス。ブタンやメタンなどの軽質炭化水素蒸気。適切な真空ポンプ使用時に限り酸素も使用可能。
Krypton Unit
窒素ユニットと同じガスに加え、低圧力でクリプトン比表面積分析を実行可能。

マニホールド温度

精度 ±0.25°C
分解能 0.1°C以内

真空システム

Nitrogen Unit
20 × 10-3 mmHg以下に対応するしていること。オイル式真空ポンプまたはオイルフリー真空ポンプを使用
Krypton Unit
1 × 10-3 mmHgに対応していること。オイルフリー真空ポンプが必要

使用環境

温度
10~35°C (50~95°F)、動作時
0~50°C (32~122°F)、非動作時
湿度
相対湿度20~80% (結露なし)
Environment
屋内専用
高度: 最高2000 m
想定される環境の汚染度: 2

物理仕様

Height
74 cm (29インチ)
Width
40 cm (16インチ)
Depth
51 cm (20インチ)
重量
37 kg (82 lbs)

使用電源

供給電圧
交流100-240V
電源 150VA (最大)
周波数範囲 50/60 Hz
Overvoltage category
II

アクセサリ

サンプル調製システム

最適な分析スループットと測定品質を実現するために、外部サンプル調製を推奨します。 

すべての基本的なサンプル調製システムは6つの独立したステーションを搭載するように設計されているため、サンプルが使用可能になり次第調製可能となり、調製によって分析スループットが制限されません。

FlowPrep

Micromeritics FlowPrepを使用すると、アプリケーションとサンプル材料に最適なガス、温度、流量を選択できます。

VacPrep

Micromeritics VacPrepには6つの脱気ステーションが搭載されており、6つのステーションそれぞれで真空調製かガスフロー調製を選択できます。

Smart VacPrep

Micromeritics Smart VacPrepは、真空を利用して、加熱と排気によりサンプルを調製する高度な6ポートシステムです。

LN2 Transfer System

ガス吸着装置でうまくデュワーに充填するために開発されましたが、他の冷媒アプリケーションにも使用できます。

TriStar II Plusを選ぶ理由

  • 高スループット: TriStar II Plusは、3つのサンプルポートが独立して同時に動作する効率的な高スループットシステムを備えています。スループットを向上させるために、最大4つのユニットを1台のコンピュータで操作できます。
  • 0.01 m2/gという小さな比表面積を標準窒素システムで測定できます。クリプトンオプションを利用すると、比表面積測定を0.001 m2/gまで拡張できます。
  • 吸着質の選択: TriStar II Plusは、アルゴンや二酸化炭素などの非腐食性ガスと、ブタンやメタンなどの軽質炭化水素を含むさまざまな吸着質を使用した分析に対応しています。
  • サンプルタイプ: 自由空間は測定、計算、または手動入力が可能なため、特殊なサンプルタイプに対応し、必要に応じて速度を重視する極めて高い柔軟性を備えています。
  • 等温ジャケットにより、サンプルチューブと飽和蒸気圧(P0)チューブの全長にわたって熱プロファイルを一定に維持します。
  • Micromeritics MicroActiveソフトウェアを使用すると、インタラクティブなデータ抽出および制御により、簡単に比表面積と細孔度を計算できます。グラフィックインターフェースでデータ範囲を選択すると、BET、t-Plot、Langmuir、およびDFT解釈を直接モデリングできるようになります。
  • 強化されたソフトウェア機能により、ガス吸着と水銀圧入のオーバーレイ、および高度なNLDFTにより、包括的な細孔径分布データが得られます。

ソフトウェア機能の強化

TriStar II Plus用の直感的なMicromeritics MicroActive制御ソフトウェアにより、等温データの評価を効率化して、比表面積と細孔度の結果を得るために必要な時間を短縮します。結果の表示にレポートを生成する必要はありません。 

BET比表面積変換プロットなどの計算を簡単に生成および調整しながら、選択バーでデータポイントをすばやく簡単に選択できます。その結果、計算の概要が瞬時に更新され、計算ウィンドウ内でデータ範囲をさらに調整できます。

ガス吸着と水銀圧入のオーバーレイ

Micromeritics TriStar II Plus用のMicroActiveソフトウェアは強力な機能を備えており、水銀ポロシメトリによる細孔径分布と、ガス吸着等温線による細孔径分布を重ね合わせることができます。 

このインポート機能により、ミクロ細孔、メソ細孔、マクロ細孔の分布を1つの使いやすいアプリケーションですばやく表示できます。

高度なNLDFT

高度なNLDFTモデルにより、窒素と二酸化炭素の等温線から収集された情報を組み合わせることで、分子サイズの細孔が存在する材料(炭素のスリット型細孔など)で完全な細孔径分布が得られます。

この方法の細孔径分析範囲は、標準的な窒素分析より小さい細孔径にも対応します。CO2は、径の制限や結合性の問題、拡散が極端に遅いなどにより、極低温でN2が届かない小さなミクロ細孔にアクセスできます。

ユーザーマニュアル

最新のユーザーマニュアルについてはサポートにお問い合わせください。

ソフトウェアのダウンロード

最新のソフトウェアについてはお問い合わせください。

世界中で多くの科学者から信頼されています。

世界中で多くの科学者から信頼されています。

迅速な分析と真の並列動作。レポートの信頼性。BET比表面積分析を次のレベルに引き上げます。

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