概要
Aero Sは、まったく新しいタイプの乾式粉体分散装置で、最先端の粉体分散の知識をベースに開発されました。 モジュラー式のデザインで、さまざまな用途に対して簡単に構成でき、凝集しやすい粒子から壊れやすい粒子まで、試料を効率的に分散できます。
- 凝集しやすい粒子の測定にも、脆い粒子の測定にも適した標準の分散装置
- 固い材質の分散用にインパクションシステムをご用意
- ±0.1 barまでの精密な分散圧設定により、きわめて高い再現性を実現
- さまざまなサンプルフィードトレイとホッパーで、あらゆる容量の測定が可能
- 密閉セルにより、分散中試料へ接触せずに、測定が可能
- 試料供給や分散を含め、あらゆる測定機能をソフトウェアで完全に制御
- 研磨性材料用にセラミックベンチュリをご用意
動作
乾式測定は短時間。また、液体分散媒を使う必要がありません。 これは、多くの乾燥粉末にとって最適な方法であり、水和作用で粒子径が変わる場合には特に重要です。 Aero Sは、圧縮空気を使用し、粒子がベンチュリ内を通過するという方法で試料を分散します。 粒子は、真空バキュームにより吸引されマスターサイザー3000の測定セルを通り抜けます。
分散効率は、「気圧」、「試料供給速度」、「分散ユニットの形状」という3つの要素で左右されます。
乾式分散のメカニズム:乾式分散は一次粒子にダメージを与えることなく、粒子同士の凝集を解くために十分なエネルギーを供給することです。 乾式分散ユニットでは、そのために空気中で粉体を加速させます。
乾式粉体分散では、粒子がダメージを受けてしまう可能性が常にあります。これは、粒子が高速で分散システムを通り抜けるためです。 Aero Sでは、独自の設計によりこの問題をできる限り抑えます。 分散を実行する際には、粒子を面に衝突させるのではなく、大きなせん断力を加えます。 その結果、粒子の構造に優しく、効率的な分散が実現します。これにより、比較的脆い材質でも問題なく分散を実行できます。 凝集性の強い頑丈な一次粒子に対しては、インパクションシステムがオプションで用意されています。 試料を完全に分散するために、ベンチュリ内の気圧損失を操作します。この設定は、+/-0.1 barの範囲内で制御できます。
Aero S の試料供給速度は、振動フィーダで精密に制御されます。これにより、試料の濃度が測定に最適な状態に保たれます。 交換可能なサンプルトレイによって、必要十分な試料の測定が保証され、粒径分布が再現可能な形で定量化されます。
分散した試料は測定セル内を短時間で通過しますが、マスターサイザー3000は高速でデータを取得するため、効率的に試料をサンプリングできます。 これにより、測定の堅牢性と解析の効率が向上します。
この機能を組み合わせることで、さまざまな乾式試料に対して信頼性と再現性の高い分散を実現します。
仕様
粒子サイズ | 0.1~3500 µm † |
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分散圧力範囲 | 0~4 bar |
圧力設定 | +/- 0.1 bar |
分散圧設定の精度 | +/- 0.03 bar |
フィードレート範囲 | 0~58ms-2(0~100%で表示) |
フィードレート精度 | 2% FS |
分散剤、添加剤および試料と接触する材料 | 316ステンレススチール 410 硬化ステンレススチール ホウケイ酸ガラス EPDM PTFE ポリウレタン 炭素充填アセタール アルミニウム ネオプレン |
最大粒子径 | 3500 µm † |
測定間の最短時間 | 60秒未満 † |
寸法(W x D x H) | 180mm x 260mm x 380mm |
重量 | 10.5kg |
電源 | 光学ユニットを介して供給 |
† | 試料によって異なります |