概要
ASD FieldSpec® 4 Hi-Res NG分光光度計で性能向上したのは主にスペクトル分解能で、AVRIS-NGやHySpex ODIN-1024などの次世代ハイパースペクトル画像システムの厳しい要求を満たすよう設計されています。 優れたスペクトル分解能に加え、ASD FieldSpec 4 Hi-Res NG (すべてのASD製品分光光度計と同様)は、独自設計のInGaAsフォトダイオードSWIR検出装置が内蔵されています。このユニークな検出機構により、350~2,500 nmという広帯域と、1875波長取得という高分解能化を同時に実現いたしました。このため、ポータブル分光器でありながら、きわめて微小なスペクトルの変化も見逃しません。
主な用途
ASD FieldSpec 4 Hi-Res NG分光計は、リモートセンシングの支援を含む、さまざまな産業用途で使用できます。
リモートセンシング[DS1] および地質学
ASDの分光光度計は、数十年にわたりリモートセンシング地質学分野で使用された長い実績があります。
高性能なフィールド分光計
ラボ並みの結果をフィールドで — 野外環境で、「そのまま」の物質のスペクトル特性とそれらの生物的、物理学的な関連の研究に使用されています。
植物生理学
ASDシステムは、疾病状態、窒素吸収に関連する栄養状態、及び水分バランスなど植物の生理学的状態の評価が可能です。
カモフラージュ物の評価
可視的な見た目は変わらなくても、化学的・物性的にことなる特性を持つもの(カモフラージュ物)あるいは、可視的に検出できない遮蔽物に隠れた物体を検出するには、その目的物とバックグラウンドの化学的・物性的なコントラストが認識できるように適切なスペクトル情報を得る必要があります。
センサーの校正
画像センサーの正確な放射輝度校正は、多くのリモートセンシング用途において極めて重要です。
監視用途
監視対象の分類は画像由来またはフィールド測定のスペクトル情報のいずれかを使用して実行されます。
分光放射測定および放射測定の校正
各波長の絶対光学放射を測定する分光放射測定は、ランプのスペクトルエネルギー出力、LEDディスプレイ、またはその他の光源(日光やその他自然光)を用いた測定などさまざまな状況に適用されます。
スペクトルリモートセンシングの支援
可視画像(Vis)、近赤外線画像(NIR)、及び短波赤外線(SWIR)の画像に関係するスペクトル情報を取得し、表面物質、生物学的プロセス、化学的プロセスの決定、識別、定量化など、環境問題や軍事応用での研究と分析の支援をおこないます。
地上観測支援
衛星や航空機の各種センサーデータと正確に相関、あるいは、同等のスペクトル情報を得ることが可能です。フィールド測定でも、各種光源を使用した測定や、ジオメトリ表示の組み合わせなどで、ラボ並みの高精度データの取得が可能です。
景観生態学と環境研究
野外で、正確に植物と土壌の反射率と放射定量の測定をすることは、植物群落内の光の利用と領域の確保を理解するために非常に重要です。
フィールド分光計
フィールド分光計 — 野外環境での物体のスペクトル特性とそれらの生物物理学的属性の相互関係の研究に使用されています。
景観生態学と環境研究
野外での植物と土壌の反射率と放射定量を正確に実行することは、植物群落内の光利用と領域確保を理解するために非常に重要です。
大気リモートセンシング調査
直接、拡散、および総太陽放射照度、さらに空や雲の放射輝度を観察することは、さまざまな気候および生態系のエネルギーバランスに関する研究における大気調査に不可欠です。
航空リモートセンシング測定
非常に大規模な、または到達できない領域のスペクトルを地上ベースの測定で収集します。
バイオマス分析
大豆やその他の農作物の油分の特性評価から、バイオ燃料処理での主要なパラメーターレベルの定量化や最終製品の品質分析まで、近赤外線(NIR)分光計は理想的な測定ツールです。