Data Collector

中央データ収集ツールボックス

Data CollectorはMalvern Panalyticalの多目的XRD機器の中央データ収集ツールボックスです。基本的な粉末回折実験、相変化を研究する現場での回析、または薄膜、ナノ材料、固体の研究などにおいて、Data Collectorは最高の結果を得られるように実験をサポートします。

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機能

0D、1D、2D、及び3D測定用の一貫したワークフロー

Malvern Panalytical Empyrean、X’Pert³ MRD (XL)とX’Pert³ Powderプラットフォームは、相の同定と定量化、小角および広角X線散乱法、対相関関数、コンピュータ断層撮影法、及びさまざまな薄膜分析技術など広範な用途に利用できます。Data Collectorはこれらすべての用途に対してロジカルで明確な単一のワークフローを提供します。ポイントまたはラインディテクタアプリケーションからエリアディテクタ測定に切り替えて、異なるデータ取得ソフトウェアパッケージを実行する必要はありません。すべての操作はData Collector内で実行されます。

実験を簡単に設定して実行

Data Collectorには先進の機能が搭載されており、適切な実験を設定し、適切な結果を得ることができます。Data Collectorには、シータ-2シータスキャン、2シータのみのスキャン、およびオメガ-2シータスキャン用の定義済み測定ルーチンのライブラリが含まれています。サンプルの位置決定も簡単に処理されます。phi、chi、X、YまたはZに関わらず、これらの位置決定はData Collectorにより簡単にプログラムでき自動的に最適化されます。

また、Data Collectorのバッチプログラム機能を使用して、試料の位置決定と最適化を組み合わせたさまざまなX線回折スキャンを含む測定ルーチンを設定することもできます。この機能には、現場のXRD実験に対応する自動温度制御や自動試料高さ補正が含まれます。ある実験設定から別の実験設定に変更する場合、Data Collectorウィザードが変更プロセスを説明します。Data Collectorは実験設定の自動検証機能も備えています。

Open XMLファイル形式

生の測定データをすべての測定パラメータとともに保存することが極めて重要です。Open XML形式を使用することで、Data Collectorが書き込んだXRDMLファイルによりこれが可能になります。XRDMLファイルは使いやすいデータストレージ、アクセシビリティ、及びアーカイブ機能を提供します。ユーザーはすべての機器設定と測定パラメータにアクセスして、測定を繰り返すことができます。また、XRDML形式は完全にオープンなため、回折データを分析するためにユーザー入力ルーチンを使用できます。測定プログラムはXRDMPファイル(このファイルもOpen XML形式を使用)に保存されます。XRDMPファイルは、長い測定プログラムや会社のサーバーの安全なストレージの共有を可能にします。

Data ViewerとPANViewerを使用した簡単なデータのプレビュー

測定データをすばやく表示し、比較するために、Data CollectorにはData Viewerプログラムが含まれています。Data Viewerにより、最終的な分析を実行する前に、簡単にデータをプレビューできます。ユーザーは異なるデータセットを拡大/縮小、変更、比較できます。データセットをその他の一般的に使用されているファイル形式にエクスポートすることもできます。 

2Dマイクロ回折と2D SAXS実験、さらにPIXcelまたはPIXcel3Dで実行される2x2コンピュータ断層撮影測定では、PANViewerプログラムを使用できます。また、2DまたはCT測定の概要をすばやく確認できます。PANViewerには一般的に使用されているファイル形式にエクスポートするためのさまざまな機能があります。

自動処理プログラム - ルーチンタスクの簡単な自動化

Data Collectorにはルーチンタスクを自動化できるAutomatic Process Programも含まれています。例えば、Automatic Process Programを設定すると、終了した測定が自動的にHighScore Plusに読み込まれ、ユーザーが作成したバッチに従ってリートベルト解析を実行することができます。Automatic Processing Programの動作により、Malvern Panalyticalの広範な分析プログラムなどのコマンドラインインターフェースを使用できるソフトウェアを起動することができます。

オペレータインターフェース – 複雑な測定の簡素化

オペレータインターフェースは、オプションのモジュールです。これを使用すると、ユーザー(生産管理オペレータ、アナリスト、または研究者)はサンプルの測定方法や測定後の分析方法に関する情報を含む測定ジョブをグラフィカルに作成できます。このジョブは、ハイスループットステージ、サンプルチェンジャーつきサンプルスピナー、またはカセットウェハローダつきMRD XLクレードルのいずれかを備えたMalvern Panalytical X’Pert³ Powder、X’Pert³ MRDまたはMRD XL、およびEmpyrean回折装置システムのData Collectorで実行されます。Operator Interfaceは、カセット間操作、フレキシブルウェーハ、ウェルプレートマッピングをサポートし、試料台を試料チェンジャーとして使用できるようにします。

XRDML

独自のデータを所有できます

Malvern Panalyticalでは、お客さまが必要とするXRD測定データを望むように使用できるようにすることを基本理念としています。このため、Malvern PanalyticalのXRD装置で測定されたすべてのデータは、オープンなXRDMLファイル形式で保存されます。このファイル形式はXMLベースで、XRD測定データを人が判読可能な形式で、データの再現に必要なすべての情報とともに保存します。ユーザーは、Matlabなどのデータ処理プログラムで独自のルーチンを作成できるようになりました。

XMLスキーマ

XRDMLスキーマは、Malvern Panalytical XRD製品ポートフォリオの最新機能に対応するために開発され続けています。最新のXRDMLスキームとの互換性を確保し、最新機能を活用できるように、最新のXRDMLスキーマバージョンをご用意しています

XRDMLファイルを読み込む独自のルーチンを作成したいユーザーには、データ構造に関する詳細なドキュメントが用意されています。

役立つリンク

www.w3.org
www.w3.org/XML
www.w3.org/XML/Schema
www.xmlspy.com

Malvern Panalyticalは、外部Webサイトの内容について責任を負いません 

注: XRDMLスキーマの所有権と著作権、およびスキーマの後継バージョンまたは派生バージョンを作成する権利は、Malvern Panalyticalに帰属します。ただし、Malvern Panalyticalでは、この公開スキーマの使用により生じるいかなる損失や損害についても責任を負いません。

ユーザーマニュアル

このクイックスタートガイドでは、Data Collectorをすぐに開始する方法について説明します。このガイドでは、ソフトウェアで簡単なタスクを実行する方法を、例を参考にして説明します。

クイックスタートガイド(ED14)のダウンロード

クイックスタートガイド(ED13)のダウンロード

仕様

最高の互換性

Data Collectorは、回折結果をRDMLファイルに書き込みます。このファイルには、測定設定に関する情報も含まれています。XRDMLファイルは、すべてのMalvern Panalytical XRDソフトウェアパッケージと互換性があります。コンピュータ断層撮影データは、ほとんどの画像表示プログラムまたは画像処理プログラムと互換性のあるTIFFファイルに保存されます。実験パラメータは、VolumeGraphicsのVGStudio MAXバージョン3.0と互換性のあるVGLファイルに記述されます。

推奨システム構成

Windows 8.1 (64ビット)およびWindows 10 (64ビット) Current Branch for Businessオペレーティングシステム用に設計されており、これらのシステムで実行できます。

PC構成は、該当するWindowsオペレーティングシステムの(最小)ハードウェア要件を満たす必要があります。

現在のバージョン 7.1