Sandberg Analytical社との密接な協力により、パナリティカルは専用のラボラトリー情報管理システム(LIMS)を開発しました。 SPARCSと呼ばれるこのソリューションは、パナリティカルの特殊装置部門からご購入いただけます。
金属業界では、特定の要件を満たす市販のLIMSが長い間存在していませんでした。 結果的に、多くのユーザーは固有のニーズに合わせて独自のシステムを開発することになり、開発コストやメンテナンスコストの増大につながるケースが多く見られました。 このようなシステムは主に従来の技術によって実装されていたため、ハードウェアやソフトウェアのサポート不足により、大きな問題が発生していました。
SPARCSラボラトリー情報管理システムは、完全な自動データ処理を実行しながら、必要に応じてオペレータによる介入にも対応します。 手動介入は結果が予想と異なる場合や装置間で結果が矛盾した場合、あるいはオペレータ固有の調整を実行する場合に必要になります。 処理する情報の量は膨大になることがあり、オペレータは別のタスクに専念する必要があります。
このため、すべてのSPARCSユーザーインターフェースは専用設計され、効率的で使いやすくなっています。 個々のニーズを満たし、オペレータの好みに合わせるために、SPARCSでは各ユーザーインターフェースも構成することができます。
主な利点
SPARCS LIMSシステムの主なメリットは、極めて迅速なデータ処理によるすばやい分析、各種用途に対応する柔軟な構成、マルチユーザーアクセスに対応する分散コンピューティング、 ユーザーのトレーニングを最小限に抑える標準Microsoftベースのユーザーインターフェース、レガシーシステムとの統合をサポートする幅広いデータベースの互換性、ハードウェア要件の低さなどです。
オプションモジュール
SPARCSは総合パッケージとして提供されますが、個別のニーズには異なるモジュールが必要です。 可能な限り効率よくパッケージを維持するために、多数のオプションモジュールをご用意し、特定の規格外の要件に対応します。
- オンラインSPC (統計的プロセス制御)
オンラインSPCモジュールは、事前定義された、または計算済みの制限値を使用したシューハート管理図を使用して、データをグラフィカルに表示します。 ルール違反が発生した場合は、自動的に通知されます。 オンラインSPC計算は、データが使用可能になると直ちに自動で実行されます。
- 品質管理
製品品質に応じて、事前定義された上限/下限値を設定できます。 分析結果が利用可能になると、これらのプリセットされた制限値に対して、自動チェックが実行されます。 SPARCSの設定方法に応じて、オペレータの介入が求められるか、自動アクションが実行されます。
- コスト計算/レポート
実験室のお客さまに対してコストが自動請求されます。 コストは、機器ごと、分析プログラムごと、または手動操作に応じて算出されます。
- お客さまのモジュールには、以下が含まれます。 データベース
このモジュールは、実験室内の個々のカスタマーデータベースの設定とメンテナンスをサポートします。 分析結果は、これらのお客さまに割り当てられて、さらに処理されます。
- 請求
分析コストに基づいて、自動的に請求書を配布します。 個別の分析または一括分析の後、コストレポートが生成されます(例:月1回の頻度)。 請求モジュールには、カスタマーモジュールが必要です。